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J.M.G. ル・クレジオ (著), J.M.G. Le Cl´ezio (原著), 豊崎 光一 (翻訳)

好きなル・クレジオのデビュー作だそうです。
アダムとミシェールの二人の関係と周辺で起こるできごとがストーリーを組み立てていきます。
若かりしころにある孤独感と精神障害のハザマにあるような世界感です。
砕けけてモザイク状になったカラークリスタルを並べているな独特の表現がとても好きです。

本[★★★★★]

2010.03.28 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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クレア キーガン (著), Claire Keegan (原著), 岩本 正恵 (翻訳)

書店の店頭で目にした瞬間にぐっとひきつけられてしまった本です。
硬質な文体で全編貫かれている作品で、それぞれの物語も甘さを許さない話ばかりです。
ここまでストイックだと少し緩みもほしくなりますが、アイルランドの文学というと個人的にはこのイメージがぴったりで、そういう意味では期待通りです。
寒い冬に人の温かさを感じたりもしますが、この手の小説は同じような人の温かさを感じられて好きです。
短文が中心の文体に登場するのは、言葉少ない登場人物ばかりですが、情景描写を含めて行間で語りかけてくるものはとても豊かで、短編集としてもアリステア・マクラウドの『冬の犬』に通じる完成度の高さを感じます。
人間の本質に迫るような話が多くて、短編にするにはもったいない作品が並んでいます。
個人的に好きな小説世界です。

本[★★★★★]

2010.02.25 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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アントニオ・タブッキ (著), 須賀敦子 (翻訳)

なんでしょう、この本は。
アントニオ・タブッキと須賀敦子が好きだと読めますが、そうじゃないどこから取り付けばいいのかも難しいかもしれませんね。
でも、当時のアソーレス諸島に思いを馳せながら自由なイメージのままに読み進めると、不思議とひとつの物語世界の原型のようなものが見えてきます。
どこからでも気の向いたページから読みはじめて、繰り返し楽しめるような紀行本のようでもあります。
個人的にはとても好きな本でした。


[本▼▼▼▼▽特盛]

2010.01.17 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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東野圭吾

実際の捜査から得られる情報はこういうものなんでしょうね。
でも、小説として見た場合、こういう断片のつなぎ合わせから推理するというのはどうなのでしょうか。
ミステリーの好きな人にとっては捜査員になったようで楽しいのかなぁ。
物語として読むものにとってはちょっと期待はずれな作品でした。
登場人物の書き分けも十分でないし、断片的なデータを渡されていったようで昇華不良ですね。

[本▼▼▼▽▽]

2010.01.17 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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ポール トーディ (著), Paul Torday (原著), 小竹 由美子 (翻訳)

砂漠にサケをなんていうバカな話にまじめに取り組む人々のお話をさもありげに書いたユーモア小説です。
ありえないことに真剣に取り組むことを楽しむことに大人の楽しみを見る思い。
なんでも合理性と効率じゃなくて、たまにはばかげたことも真剣にやらないとね。
会話だけでなく、手紙、電話、メール、報道...あらゆるものを重ねて物語りにしているところが新鮮でおもしろかったです。
特に主人公と奥さんとのすれ違いがなんともいえずおかしい。
それにしても、ばかなことに精力を注ぎ込むことほど楽しいことはないですねぇ。

[本▼▼▼▼▽]

2010.01.17 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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松尾スズキ

松尾スズキの書く物語は喜劇の王道なんじゃないだろうかと思うことがある。
どうでもよさそうな日常に足元を取られながらもよたよた生きている登場人物たち。
ここには成功者も完成もなくて、ただただ混濁した時間が流れているだけ。
ほんとは悲しいはずのことが、みんな喜劇に見えて底抜けに元気がいい。
人間の生きること=喜劇という楽しさがいっぱいつまってます。
イギリスのユーモアとは違い、なんのへんてつもない登場人物が生き生きと輝いて見えるのは、松尾スズキさんの慈愛としか思えないですね。
成功者であるはずの老人を賭けの対象にするという皮肉ともいじめともいえるストーリーなのに、この晴れやかさはなんでしょうね。
とにかくあらゆる人を横並びにした人間賛歌は気持ちいいですね。
これは芥川賞をとる価値のある小説だったな。

2010.01.17 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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年間ベストの1冊にも入っていたので、久しぶりに手に取りました。
以前読んだ数冊よりも翻訳風の色合いが強いもので、それもかわいいファンタジーというよりもどろどろした幻想文学的な味付けでこれまでの作品の中でも一番好きなものでした。
ちょっと思い出したのはブリキの太鼓でしたが、それとは伝えたいことは違うかもしれませんね。
結局何が言いたいのかはわからないままになってしまいましたが、ちょっと癖のあるイラストレーションを楽しんでるようでもありとてもよかったです。
主人公で何を言い表そうとしてたのかなぁ。
23日の読書会でみんなに聞いてみよう。

2010.01.13 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

夏目漱石の坊ちゃん。
いまさらながらに読みました。
というのも体調悪くて、iphoneで読むのにちょうどよさそうだったから。
とても痛快なエンターテイメント小説ですね。
東京に残した清との関係にほっとさせられる青春小説でありました。

[本▼▼▼▼▽]

2010.01.13 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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カズオ・イシグロ (著), 土屋政雄 (翻訳)

短編集です。
男性と女性の日常の心のすれ違いや衝突をミステリーのように描いています。


[本▼▼▼▼▽汁だく]

2009.11.08 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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村上 春樹 (著)

そろそろ加熱気味の状況も落ち着いたでしょうか?
まだ、書評等は見ないままなので、ここに書くの内容はあくまでも個人的な感想だけです。
もともと村上春樹は好みの作家ではないので、ややクールな感想になるかもしれません。

ビッグブラザーへのカウンターとしてリトルピープルの存在を仮置きして、事件やできごとの後ろにあって見えにくい社会背景を描いてみせようということなのかと思います。
オウムをずっと取材してきた村上氏のひとつの結論として至ったのが、リトルピープルと見えない集団に表されている社会状況なのだと思います。それはオウムそのものではなくその社会背景ですね。
混沌とした時代にあって、私たちの気づかないところで起こっているの社会構造の変化を物語にして読ませる、それもとてもわかりやすく...これが氏ならでこそできることなのかもしれない。
ただ、これを小説で読まないといけないかと考えると、月が2つで空気さなぎだけでは面白みに書ける。
いずれもどこかの小説に書かれていたように思えてしまう。

今回あらためて村上春樹の小説を読んで感じたのは、むずかしいことをとても簡単に伝えてしまうかもしれない作風。
もしかするとこれこそが氏の力そのものなのかもしれない。読み終わったときに多くの人が気づかないはず変化に気づいてしまうのかもしれない。
1Q84こそが空気さなぎなのかも。作家が作家を楽しんでいる小説とも言えるのかもしれない。

3では、できれば物語と村上春樹が書いている現実の境目がなくなってほしいし、リトルピープルを生み出したところになんとか踏み込んでもらえればと思います。

2009.11.01 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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ジャネット ウィンターソン (著), Jeanette Winterson (原著), 岸本 佐知子 (翻訳)

母を亡くし灯台で暮らすことになった少女シルバーに灯台守のピューが、百年前に同じ街に生きた牧師ダークの二人の女性との二重生活を話して聞かせます。
その後、ピューが灯台から追い出され、シルバーはピューが話して聞かせた自らの信じる愛に生きます。
そして、時代を超えてダークとシルバーの愛が二重写しとなって重なっていきます。

うまくストーリーを描けない。なかなか複雑に入り組んだストーリー構成になっているのですが、簡単に説明してしまうとこれだけになってしまうのが残念。

本来のストーリーとは別に、この小説は灯台の話であり、物語ることの話です。それはあとがきにもあるように著者自身の生き方に起因するところもあるようです。

途中まで読んでいたものの、半年のブランク。
でもそれを感じることもないほど淡々とすすむ物語です。
この作者は好き嫌いがわかれるようですが、この作品については大好きなタイプでした。

[本▼▼▼▼▽]

2009.11.01 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

仮想世界(ヴァーチャル)で読書のコミュニュケーションができないかと思い立ち2年。
セカンドライフでいろいろやってみて、できることできないことがおおよそ見えてきました。
読者会なんかもその気になればできることもわかったし、その可能性も感じています。
とはいうものの本を読む機会が少なくなっては仕方がないので、リアル世界での読書生活をまたはじめようかと思います。
2年のブランクを取り戻すのも容易ではないので、少しずつペースアップしていきたいと思います。
もし気が向いたらセカンドライフにあるヴァーチャル書店のほうにも遊びに来てみてくださいね。

2009.07.06 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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コーマック・マッカーシー (著), 黒原敏行 (翻訳)

途中まで読んでいたものの、半年のブランク。
でもそれを感じることもないほど淡々とすすむ物語です。
設定は人類の最後と思われる時。
一人の男とその息子の果てしない生への足取りをたどるお話です。
ほとんど二人の会話だけで描かれているので、なおのことその別れが遠くないことを感じさせます。
SFっぽい設定でありますが、次の世代へと進むために向かい合う普遍的な親子を描いているように感じます。
そういう意味ではとってもシンプルで本質的な物語と言えるかもしれないですね。
最後はまるで人生そのもののような終わり方をします。
人が生きていくのは結局こういうことなのでしょうね。
親にできること、子供に乗り越えてほしいことはこれだという著者の声が聞こえてきそうでした。

[本▼▼▼▼▽]

2009.07.05 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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アニー プルー

主人公の子供時代と大人になってからの話を重ねながらストーリーがはじまります。
古いものと新しいものをエースと主人公のそれぞれの立場から描かれていきます。
アメリカの新旧の現実をうまく物語りに乗せているということらしいのですが、これは物語の情景を文字でただひたすら描きこむところが読みどころなのかなという気もします。
大きな起承転結もないので、かなり本の好きな人でないと消化不良になるかもしれないですね。
好きであれば、いいワインを飲んだ後のような深い余韻が残ります。
アラアスカに消えた両親の謎は青春の喪失感だったのかわからないままに読了。

[本▼▼▼▼▽汁だく]

2009.07.05 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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