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FUTON

中島 京子

著者が田山花袋の『蒲団』と出会わなければこの本はなかったという。
なんとすばらしい出会い!
田山花袋の『蒲団』に対するオマージュのような作品です。
このユーモアのセンスは絶品ですね。
日本人ならではの上質なユーモア作家がいるとしたら、この中島京子さんのような人をいうのだと思います。

アメリカ西海岸の大学で日本文学を講じるデイブ・マッコーリーが主人公なのですが、彼が田山花袋を研究しているという設定。
デイブのパートと彼が論文として書いている「蒲団の打ち直し」という田山花袋の『蒲団』の焼き直し小説が入れ替わるように出てきます。
いずれもなんともいえないお人よしのおやじが主人公になっているのですが、これがなかなか憎めないキャラクターで最高。
それをとりまく人たちも、なんともいえないほのぼのとしたおかしさを持っている人ばかり。
それぞれの関係が通じているようなすれ違っているような勝手な生き様がとにかくおかしい。
明治から現代、日本、アメリカといろんな時代のいろんな国の似たり寄ったりの生活とちょいとおかしい言葉の組み合わせも笑えます。
もしかするとこれはズレを楽しむ小説なのかもしれません。
なんという脱力な小説でしょう。
すべてにおもしろく引き込まれる本でした。
蒲団に入ってまどろむようにほのぼのしたいときにぴったりです。

中島京子さんにすごく興味を覚えて調べたところ、ちょうど新作が出たところ。
これは読まねばなりません。
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2005.03.08 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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