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アーサー王物語 (1)

トマス・マロリー, 井村 君江

アーサー王初心者ながらとうとうトマス・マロリーの原書を読むことになりました。
こういうタイミングでキャクストン版「アーサー王の死」の完訳版が翻訳されたのも何かの縁だということで。

ウィリアム・キャクストンの序文によると、ヨ-ロッパ各国で翻訳されているのにイギリス本国での出版が少ないのはなぜかと高貴な方々から相当つめよられたそうです。
その結果、トマス・マロリーがフランス語でかかれたものを何冊か選んで英語に訳した写本をもとに出版したとのこと。
1485年当時、すでにアーサー王が実在したかどうかが疑われていたのもあまり出版されなかった理由のひとつのようです。
グーテンベルクの活版印刷機が発明されたのが1445年ごろですから、何でもかんでも出版してしまう今とは出版事情も異なります。
アーサー王が活躍した時代は、それを遡ること何百年になるのかさえもわからないのですから、当然真偽のほどは定かではないわけですね。
それでも後世に語られるべきキリスト教徒3人のうちの一人と言わしめたのですから、想像上の人物だろうが何だろうがとにかくたいしたお方なのです。
実際に読んでみると、物語というより記録書のような感じもあり、時間が紡いだリアリティも感じます。
じっくりと楽しみたいファンタジーです。
これが書かれてから数百年になることを考えると、アーサー王の史実とあわせて欧米文学の奥深さを感ぜずにはいられません。

巻末の人物名一覧や地図も歴史書のようでとてもおもしろいです。
オーブリー・ビアズリーの挿絵も当時のままでこれまた味わい深い。
先日見たばかりのジョン・ブアマンの「エクスカリバー」を思い出しながら読んでます。
かなり忠実に撮っていたのですね。
次はいきなり、市絛三紗さんが紹介されていた「アーサー王伝説の起源」。
アーサー王伝説をめぐるミステリーはとどまるところを知らないのでありました。


ウィリアム・キャクストン(1422年頃~1491年)
イギリスの毛織物商人。のちにベルギー、オランダ、ケルンで印刷術をまなび、ブリュージュで攻防を開いて印刷本の作成を開始する。
1476年国王の援助をうけてウェストミンスター大修道院内に印刷出版所を設立。
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2005.03.07 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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