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プリーストリー氏の問題<br />

A.B.コックス

犯罪心理に興味がある仲間が、殺人者がどういう気持ちになるのかを知りたいという思いから、何も知らないプリーストリー氏を嘘の殺人犯に仕立て上げるというお話。
最初は、ほんの数人のわるふざけだったのに、これに悪乗りしたり、だまし返したりする関係者が雪だるま式に増えていく。
単なるスラップ・スティックにとどまらず、心地よいロマンスが仕掛けられているあたりに感服しました。
だれも死なず傷つかないミステリーもいいですね。

書かれたのがかなり前らしいので、全体になつかしさを感じる本ですが、全編にイギリスらしいユーモアがあふれています。
さすがにばか笑いはできないのすが、紳士の国の上品なユーモアにはいつも感心させられます。
欧米人のユーモアっていいなぁと改めて思える本でした。
こういう本って日本にはないですよねぇ。

ただ、この本は決して読みやすくはないです。
これがイギリスらしいといえばそれまでなのですが、とにかく表現がストレートじゃなくまわりくどい。
それを直訳しているような翻訳もいただけません。
とてもまともな言語とは思えない(笑
このあたりがもっとどうにかなれば、イギリスのユーモア小説のファンがもっと増えそうなのに残念です。
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2005.03.05 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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