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カズオ イシグロ

いまや、実力派にして人気作家のカズオ・イシグロに物申すなどということは相当の勇気がいる。だれもが高い評価をして止まない国際的な作家の一人です。
でもあえて異を唱えることをお許しいただくと、この人の一人称の語り口はまどろっこしくて性にあわない。『日の名残り』しか読んだことがないので決め付けるのもどうかと思いますが、少なくとも翻訳者の同じこの2冊は同じ語り口。
ストーリーのほうは私キャサリンと友人のルースとトミーの交流を描きながら、彼らの暮らすヘルムーシャの施設の実態がミステリアスに描かれていきます。読んでいてもこれがいつの時代なのかさえわからなくなるほどに言葉を選び抑制された描写が印象的です。
ジュディ・ブッリジウォーターの「オー、ベイビー、ベイビー、私を離さないで」(『夜に聞く歌』)が真実の声を伝えようとするかのように主人公と読者を惹きつけます。
社会問題を含んだこの作品の主題にリアリティを感じるかどうかが、読後の評価を決めるように思います。

[本▼▼▼▼▽]
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2006.05.30 | 本  | トラックバック(0) | コメント(6) |

はじめまして!
カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」…
実は、わたしも、まだるっこしい… と思ってしまいました。

それでは! また、参考にさせて下さいませ。

2006.06.04 00:11 URL | yu'e #- [ 編集 ]

yu'eさん、コメントありがとうございます。
ここまで絶賛されるものかという気はしますよね。
これで人間は何かを考えると言われても正直ちょっと困ります(笑)

2006.06.04 10:44 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]

こんにちは
人は自分の周りに張り巡らされた柵を意識しないものだなと思いました。柵の外を意識さえしなければ、そこはそれなりなんですよね。

凌駕問題ですが、確かに凌駕はしないかもしれませんけど、それでも「日の名残り」に次ぐ地位は与えてやってもいいかも(何様笑)と思います。好きです。

2006.09.22 12:40 URL | ハスヨス #/hWQoaK6 [ 編集 ]

ハスヨスさん、こんにちは。
見えない柵は今でもまわりに沢山ありそうですね。知らないほうが幸せというのがいいのかどうかですね。やはり知りたいほうかな(笑)
カズオイシグロは『日の名残』とこれしか知らないので、1番が『日の名残』で2番がこれです。『日の名残』は救われる部分があるのと、イギリスのユーモアが心地よく好きです。『わたしを離さないで』もいいのですが、救われなないのがちょっと悲しいかな。

2006.09.23 08:56 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]

この小説は涙なくして読むことは出来ませんでした。近い将来には「提供」という過酷な使命を負う事を薄々感じながら、少年、少女期の友情や、恋といった日常が細やかに描かれており、ホラーのような設定が気にならなくなり、読み進みました。外の世界に出る前「ポシブル」探しをする所などは、実際、ドナーの精子提供による人工妊娠で生まれた子の親探し、にも通じるものがあり
自分の生を意識せずにはいられない切なさも伝わりました。カズオ・イシグロの表現力に只感歎!

2006.11.19 09:39 URL | あーちゃん #- [ 編集 ]

あーちゃんさん、はじめまして。
今はフィクションですが、いずれこういう時代が来るのではという怖さがありますね。
家族とか両親の大切さをあらためて思います。

2006.11.19 23:01 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]












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