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樋口 直哉

かつての友人から突然預かったアルマジロとの共同。圏外表示のこわれた携帯がひとりの少女との関係をつなぐ。現実世界とのつながりは別れた彼女だけ。ただ、それも決してうまく行かず、無意識のうちに非現実的な妙にリアルな世界へと引き込まれていく。現実と夢が反転していくような錯覚にとらわれる。
アルマジロはいそうでいなさそうな、日常を感じさせない現実。丸まった硬い殻でやわらかい肌が守られている。

読んでいるときは主人公の目線なのであまり違和感はないのですが、よくよく考えればこれは引きこもりに近い世界。現代社会の現実を垣間見るような小説です。ただ、それは暗く陰鬱なものではなく、さらさらとした感覚にちかく、その意外に心地よさそうな世界に思わず引き込まれてしまいそうになる。
ライトノベルのように読みやすい小説なのだけど、時代をうまくみせられた気がする。軽くて深い社会派小説でした。

[本▼▼▼▽▽大盛]
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2006.04.16 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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