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カーレド ホッセイニ

アフガニスタンからアメリカに移住した主人公アミール。彼にはハッサンというひとつ年下の召使がいた。彼はパシュトゥーン人(スンニ派)から疎まれるハザラ人(シーア派)。二人の間に友情と裏切りが表裏のとなったせ界が紡がていくれる。その子供時代の償いの物語がアミールによって語られる。
冒頭からのあまりの読みやすさに、時流に乗った単なるベストセラーかと思いもしましたが、すぐにそれが単なる杞憂にすぎないことに気づきます。
アフガニスタンの1973年のクーデター、ソ連侵攻、ムジャヒディン台頭、タリバン時代といった時代背景をもったものでありながら、その事実がかすむほどにきらきらと輝くようなアイロニーを感じる作品です。このあたりはあとがきに書かれているとおり。すぐれた物語構成さえわすれてしまうほどのすばらしさです。すべての人の共感を得られるような普遍的なテーマがみごとに織り込まれています。父親のババや友人のラヒム・カーン、主人公のアミール、ハッサンの息子ソーラブの言動や経験に自らを重ねあわせることもたびたびありました。
この話がフィクションであろがなかろうが、もはや関係ないほどに人の人生そのものが昇華された文学になっていると思います。単に小説としておもしろいだけではなく、映画にしても楽しめるほどに豊かな情景が眼に浮かんでくるところもこの著者の卓越したところ。
読み終わるころには、涙とともに、自分が人生の負の部分として目をそむけていたものに対する贖罪の意識が芽生えていました。読みやすくありながら心に残る、すばらしい一冊でした。

[本▼▼▼▼▼]
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2006.05.07 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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