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小野 正嗣

LINさんにご紹介いただいた本です。
大分の湾を舞台に身元不明の船を通じて人々の血のつながりと中国大陸とを結ぶ。あとがきに触れられているように血縁にしばられた「土地」とのしがらみ、そして異郷からの「移動」とその「距離感」。これらがすばらしい!
著者の翻訳した『ミゲル・ストリート』も「土地」と「移動」と「距離感」でいっぱいだったのを思い出す。小沢自然にそのことを教えてもらったというのが、この本を書く動機になったと言っている。たぶん『ミゲル・ストリート』にも触発されてのことかと思う。
それにしてもいい本でした。図書館で借りて読んでいたのですが、途中で注文してしまいました。
土地や血に中上健次の香りも少しするし、コロニアルっぽい臭いもするし、民俗学の影も感じる、私好みのおいしい一冊でした。
小説中、NHKの教育テレビで放映されたという外国人民俗学者のことばがこの本の構成を言い表しているように感じます。

121
それが彼らにとってはその主題について語るもっとも普通の話し方だったのです。私たちにとっては脱線と思えることは、彼らにとってはそうではない。その逆に私たちにとっては論理的だと思われることが、彼らにとっては非合理きわまりないものに思えることもあるのです。『論理』や『合理性』という言葉には注意しなければなりませんよ。とりわけ『真理』という言葉に。西欧のものさしで物事を測ってはいけないのです。当たり前のことですが、私がそのことを思い出すまでにずいぶんと時間がかかりました。

[本▼▼▼▼▽大盛]
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2006.02.12 | 本  | トラックバック(0) | コメント(4) |

読んでいただき、そして気に入っていただけて
嬉しいです。
(私は著者ではないですが…笑)
uotaさんがあげていらっしゃる箇所、私もポイントだと
思いました。
読んでいて「ん?」と思ったのですが
>その逆に私たちにとっては脱線と思われることが

>その逆に私たちにとっては論理的だと思われることが
ですね。
細かいところをすみません(・∀・;)
これを読むとなぜかガルシア=マルケスが読みたくなります。
日本の話なのに日本じゃないように思うのは私だけでしょうか?
本、お買いになったのですね。
文庫でしょうか?
文庫には『水に埋もれる墓』という作品も収録されています。
私は読まずにとってあります(笑)

2006.02.13 11:12 URL | LIN #- [ 編集 ]

ごめんなさい、むちゃくちゃな文章でしたね。
気合で打って確認もしないでアップしてしまいました。本が届いたら正しく直します。
ご指摘ありがとうございます。
ガルシア=マルケスの『百年の孤独』とはまた違うんですけどねぇ。一部のなにかが共通しているんですね。なんだろう?
購入したものは単行本のほうなので、『水に埋もれる墓』はまた別の機会に読んでみます。
それにしても、いまどき珍しいタイプのおもしろい小説でした。

2006.02.13 21:49 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]

はじめまして。
今さらですがこの本を読んで、周りに語れる相手がいなかったので検索してtbさせていただきました。マルケスの中では「大佐に手紙は来ない」とか近いような気もします。こちらは読んでから数年たってるのであいまいですが。

2006.06.05 19:39 URL | komatta #- [ 編集 ]

komattaさん、トラックバックありがとうございます。
私は血縁(マルケス+中上)とコロニアの文学という風に感じました。
次の作品はいつでるのでしょうね。

2006.06.08 18:48 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]












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