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岡田 暁生

モーツァルト生誕250年の今年、クラシックをもう一度じっくり楽しもうと思って手にした本です。
カトリックのグレゴリオ聖歌からはじまる西欧音楽の流れがとても斬新な視点でまとめられています。普通音楽というと聞いてなんぼのもんですが、この本を読むと歴史や生活から音楽を知る楽しみを感じさせてくれます。一般的に過去に作られてきたものを今の時代というフィルターを通して聞いているわけですが、ほんとうはそれが生れた時代背景が本来の音楽を奏でていると考えたほうがよさそうです。今聞いていい悪いではなく、すべての音楽に時代に求められた価値や意味があると思えてきます。
音楽にしても絵画にしても、芸術関係は自らの感性に照らし、肌で感じるものとして楽しんできたのですが、古いものについては、当時生活していた人と一体化できるかどうかのほうが重要な気がしてきました。この歳になって、はじめて音楽のもうひとつの楽しみ方を教えてもらったようです。
話は現代のポピュラー音楽にまで及び、今私たちの聞いている音楽の位置がわかったような気にもなってしまいます。楽しんでいた人の変化、音楽に求められたもの、作曲家や評論家の誕生、楽譜の普及、演奏技法の時代などが音楽と生活との密接な関係から説明されます。今では当たり前と思っていることがすべて理由をもっていたこと知る感動がたくさん味わえます。もちろん勝手な思い込みで誤解していたこともたくさんありました。
活字で音楽を楽しむというようななんともいえない贅沢な体験ができる本です。グレゴリオ聖歌を当時の雰囲気で楽しめるというので映画ストックの『薔薇の名前』を早速観直し、カトリックのグレゴリオ聖歌に対してつくられたコラールの頂点がバッハだというところを読んで、バッハのCDを鑑賞したり。ページを開くたびに音楽が聞きたくなるほど魅力的な入門書でした。音楽史を少し整理してみたい人や、つくられた当時の音楽の扱われ方楽しみ方を知りたいという人にはうってつけの一冊です。

[本▼▼▼▼▽大盛]
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2006.02.05 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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