上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |

amazonへ

町田 康

明解さんによると”飄然”というのは、「特に目的・用件もなく、ふらりとやって来たり立ち去ったりする様子だ」となっている。「だ」と強く言い切っているところが明解さんらしい。
この本を読んで驚いたのは、町田康が東京居住者だったということ。にもかかわらずあの大阪風情。なかなかがんばっておられますね。下町言葉まで駆使している文章を読むにつけ、この人はリズムの人なのだろうなとあらためて思いました。
忙しい生活へのアンチテーゼとしての”飄然”なわけですが、”飄然”であろうとして四苦八苦しているところがこの本のおもしろさか。出会う人にはことごとくなめられ、物言わぬものに対してはめいっぱい突っ込む。とくに飲食店の人と飄然者のギャップがおかしい。町田さん自身は、どこまで話をつくっているのかわりませんが、明治から大正のころにはこんな滑稽な人がたくさんいたような気がします。
飄然者は脱俗的であり高踏的であろうとする心意気が求められ、便利であるものに疑問を持ち、無用なものに意味づけをしたりするのだそうです。町田流の生き方は唯物主義や合理主義に対する挑戦のようにも見えますし、一律的な価値感への抵抗のようでもります。そこはもとパンク青年だっただけあります。
これは、東京であろうがなかろうが、語り口がおもしろかろうがなかろうが関係なく、考え方や生き方の問題。目的もなく歩く先は、江ノ島でも新橋でも上野でもどこでもよいわけです。それが串揚げでも栄光のオランダ・フランドル絵画展でも同じこと。物や形、目的や時間といったものにとらわれず、見かけたものや起こったことを存分に楽しめるなんていいですね。自分目線を持った大阪つっこみ型のほうが間違いなく充実した人生をすごせそうに思います。東京人へもうひとつの生活を提案されているようでもありました。

[本▼▼▼▽▽大盛]

<br />人気blogランキング
スポンサーサイト

2005.12.19 | 本  | トラックバック(1) | コメント(2) |

これ、エッセイなのに限りなく小説に近くないですか?
>この人はリズムの人なのだろうな
私も町田康が好きな人ってこの独特のリズム感に
やられるんだろうなと思いました。
特に三文字系、「あぱぱ」とか「うふふ」とか。
町田康があそこまでこだわる串カツを食べてみたいと
思いました。
我々、関東人は串揚げはわかるけど、
串カツってなじみがないと思いませんか?
uotaさんは食べたことあります?

2005.12.20 11:50 URL | LIN #- [ 編集 ]

町田さんという人は生活そのものが小説なんでしょうね。小説が先か生活が先か正直よくわかりません。テレビに出たときも結局よくわかりませんでした。一度でいいから素の町田康に会ってみたいものです。町田康の何がいいのか今だはっきりしませんが、なんとなく読んでしまいます。でも、ときどき笑っています。
串揚げと串カツって、言われてみればあまり違いを考えたことがなかったです。串カツといわれるものも食べたことはありますが、あまり違わない気もします。どうなんでしょう?
違いすらわかってないかもしれない(笑)

2005.12.20 21:41 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://slowfish.blog9.fc2.com/tb.php/738-a16c9fa5

町田康【東京飄然】
表紙には作家のとらえた幻想的な東京とあって、果たして本当に「幻想的」な内容かどうかは、よくわかりませんが……。それはともかく、この本は作家の町田康が東京を飄然と旅して書いたエッセイ――というよりも小ネタ集かなっ(笑....

2006.01.04 14:10 | ぱんどら日記

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。