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国末 憲人

先日起こった暴動事件も記憶にあたらしいところですが、この本はフランスのシラク政権で起こっているポピュリズムの台頭を簡単にまとめたものです。ブッシュ政権や最近の日本の政治状況やナショナリズム(右傾化)などを考えたときにも避けられない視点になっているポピュリズムについて知りたかったので読んでみました。
本書の最初に描かれている「民主主義」がかつて、輝いていた時代があったという言葉がとても印象的です。このあたりは著者というより草思社のうまさかなとも思いますが、ポピュリズムは民主主義のリスクになりうるという思いを強くします。
タイトルや表紙のむずかしそうなイメージとは異なり、きわめて平易な内容です。フランスの細かな政治状況にとらわれなければ、ライトノベル感覚で読めてしまいます。ドキュメントにかなり寄ったぶん、一面的になりすぎているのではとかんぐりたくなるぐらいです。著者の属する朝日新聞色、フランスの極端な状況などを考慮しても、ポピュリズムのひとつの姿として興味深いものでした。
ポピュリズムについては、善意の解釈もできなくはないですが、一般的には国民大衆への迎合を優先する無責任な政治指導を指す言葉として用いられることが多いようです。政治に意見できないと感じる弱者を、マルバツ、善悪などの二元論手法をつかって扇動する政治に十分気をつけることだと思います。最終的には政治手法を使う政治家よりもそれに踊らされる国民のほうの問題だとは思いますが。
今年の流行語大賞に「小泉劇場」が選ばれましたが、自由国民社はどういう意図でこの言葉を選んだのでしょう。皮肉がタップリの選出であれば日本のユーモアも相当なものだと思いますが、単に話題を振りまいた人気のある言葉ということであったらちょっと悲しいことかもしれません。受賞パーティーに武部大臣をはじめとした国家議員もよろこんで出席していましたが、意図があったのかななんて思わざるをえませんね。
ポピュリズムを日本語訳すると「劇場政治」にもなります。批判の言葉が賛美のことばと置き換えられないことを祈りたいと思います。
ちょっと食い足りない気分なので、『日本型ポピュリズム』も読んでみようと思います。

[本▼▼▼▽▽]
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2005.12.07 | 本  | トラックバック(0) | コメント(3) |

ぼくもポピュリズムにはちょっと危惧を持っています。
「がんばれば将来楽になる」と思えた時代から「がんばったってムダ」「大企業に就職したっていつリストラされるかわからない」「将来のことなんかわからないんだから今が楽しけりゃいいじゃん」という刹那主義的傾向の若者が増える時代になると、政治にしても「あまり考えない」からわかりやすい方に引かれていくという構図ですよね。

政治だけじゃなくて、社会構造的に若者に将来の希望や夢を持たせられるようなものにならないとどうにもならないような気がします。確かにさまざまな負担増が避けられないとしても。

2005.12.10 14:04 URL | junike #- [ 編集 ]

ポピュリストが出てくる背景って気になりますね。
短絡的であったり、刹那的であったり、悲観的であったり、排他的であったり、閉息的であったり、いろいろなものが考えられるように思います。
それが、自分中心の勝手な社会とならないよう祈りたいものです。

2005.12.10 23:03 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]

「短絡的・悲観的・排他的」と思うようになった人が増えた「背景」が知りたいですね。それはいま、およびこれまでのここ15~20年くらい過去の出来事の結実のような気がします。
「自分中心の勝手な社会」にすでになっているように思っている自分が、すでに「悲観的」なところが悲しいです。我ながら(苦笑

2005.12.11 11:23 URL | junike #- [ 編集 ]












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