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テオ・アンゲロプロス

1952年、数日後に大統領選挙を控えたある日、12人の旅芸人の一座が選挙カーが走り回るエギオンの街に降り立つ。

ファシズム、共産主義、軍事政権などに翻弄され続けたギリシャに生きた人々の姿を、旅芸人一座の命運に重ねあわせるように描いた傑作。
地勢的に列強やイデオロギーがぶつかりあい、世界の火薬庫といわれたバルカン半島。
ドイツ軍の占領に対しパルチザンによるゲリラ活動が繰り返され、その後反共産主義を標榜するパパドプロス軍事政権に抑圧されていったギリシャ。
それは、何のよりどころも得られないままに移ろいながら過ぎ去った時代。

アコーデオンにあわせ歌い踊りながら街から街へと旅する一座。
時間を自由に行き来する時代の流れの横糸に、現実と劇中劇“羊飼いの少女ゴルフォ”の縦糸が織り込まれていく。
エーゲ海の青とほど遠い押し殺したような黒い服と揺れ動く国情を映したような心もとない足取りが印象的な映画でした。
先進国の影で犠牲を強いられたギリシャの悲しい歴史を垣間見た思いです。

人が風景と一体になったようなアンゲロプロス独特の作風はここでも秀逸。
虚飾を徹底して廃したかのような深く沈む風景の色。
叙情性にあふれた音楽の数々。
まさに抒情詩という言葉がふさわしい作品でした。

観終ったあともしばらくの間は、一座の公演を告げる歌が聞こえてくるようです。
ヤクセンボーレ! ヤクセンボーレ!

1939年 メタクサス軍事独裁体制樹立
1942年 ドイツ軍がギリシャに侵攻 これに国民開放軍(中核はギリシャ共産党)は抗戦
1946~49年 内戦
1952年 パパゴス元帥の軍事政権
1967~74年 軍事政権
1974~81年 新民主主義党(ND)政権
1981~89年6月 全ギリシャ社会主義運動(PASOK)政権
1990~93年9月 ND政権
1993年10月~2004年3月 PASOK政権
1904年3月~ ND政権

現代ギリシャ政治の基礎知識
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2005.05.28 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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