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クラウド・コレクター―雲をつかむような話


昭和9年、「雲、売ります」の広告を出したクラフト・エヴィング商会
それは吉田浩美さんのおじいさんが始めた会社の名前
そのおじいさんが残した手帳を手がかりに1943年当時の幻想的な架空旅行を探っていくという物語
残された手帳によるとアゾットという国を行商として一ヶ月半にわたって旅行したらしい
その旅行にまつわる品々が大きな皮の旅行鞄といっしょに今も残る
旅行のときの記念として残る心臓の形をした木の実や火酒の瓶、涙壺、雲の瓶などのきれいな写真が空想を現実世界に引き寄せる
ファンタスマゴリアなんてお酒も出てきてちょっとたむらしげるの世界を思い出した
ないはずのものが目の前にある、ちょっと不思議な感覚に捕らわれる

この人たちの空想力はどこまでも果てしない
想像の世界を現実にしてしまいそうなほど
イミテートされた骨董たちと空想世界が融けあい紡ぎ出されていく不思議な世界
創造というより嘘ということばのほうが妙に似合うような世界
にせものと嘘の三段重ねの物語構造がとても不思議で魅惑的でした

単行本を読みましたが、文庫版の新装邸のほうは写真は少ないようです
できることなら単行本を読まれることをおすすめします

新版 クラウド・コレクター
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2004.06.06 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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