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梨木 香歩

奇想天外のエンターテイメント。梨木香歩さんのこの自由奔放な想像力は魅力的ですね。彼女の人柄も伸びやかで暖かな作品と無縁ではないように感じます。会ったこともなければ、話したこともないのですが、小説の気配からその人柄を感じさせてくれます。ぬか床の菌に創造主を見出してしまうなんて、常人にはなかなかできそうでできない。
とくに前半の日常と非日常のバランスの取り方は最高です。このあたりで生命の神秘をとどめて置くのがベストだったかな。ぬか床の乳酸菌、酵母菌、酪酸菌が醸し出す気配ぐらいまではとてもいい感じでした。

島へ向かう後半は冒険ファンタジー色が強くなりすぎたきらいもありますね。スピード感はあるのですが、物語が醗酵しすぎて収集がつかなくなってしまったような感も否めません。小説も菌に乗っ取られてしまったかな(笑) 生命四十億年の歴史を一冊の文芸にしてしまうには、相手が悪すぎたということかも。
DNAのための器として身体があるということにもともと共感している私にとっては、科学的な背景があたりまえすぎるように感じるところも多々ありました。あまり説明的でなく、もう少し漠としたものであればよかったのにと悔やまれるところです。
そういう意味では、『家守綺譚』の魑魅魍魎(チミモウリョウ)のほうに軍配ありです。
とはいうものの、菌のおもしろさについてはあらめて感じることが多かったのも事実。小説と関係ないのですが、粘菌という言葉で南方熊楠を思い出したりもしました。また、時間のあるときに南方熊楠もじっくり読みたいと思っています。

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2005.11.05 | 本  | トラックバック(2) | コメント(0) |












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