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蛍火

蜂谷 涼

舞台は日露戦争が終わってポーツマス条約(1905年)が締結されたころの小樽。
今では観光名所として有名な運河の開発がちょうど始まろうとしているころ。
明治維新のしこりがまだ残る中、官軍に敗れて入植した会津移民団の悲しみが残る町。

「染み抜き屋」の仲村つると吹き溜まりのような四軒長屋に住む人たちの慎ましやかでありながらほんのちょっと艶っぽい生活が描かれています。
つるのまわりで暮らす人たちはみんなそれぞれぞれわけありの人生を送ってきているから、人情話には事欠きません。
「ちぎり屋」に寄り合い、巷の世間話や自分たちの生活をつまみに酒を飲む様子も楽しい。
ストーリーはそれほど込み入ったものではなく、明治から大正あたりのロマンも感じながら、強かに暮らす人々の日常をたっぷり楽しめます。
当時の生活を連続ドラマのような書いた小説でした。

まず、主人公つるの「染み抜き屋」という設定がいいですねぇ。長屋暮らしというのもいい。
まわりに暮らす人たちもとても人間味のある人ばかりでいい。
これだけの登場人物がそろえばずっとこの小説は続けられそうな気さえする。
そして、それをずっと読んでいきたい。
愛すべき小樽の人々に出会えてちょっと幸せな気分。
【主な登場人物】
長屋の一番奥に住む沖仲仕久蔵とハツノ夫婦
髪結いの千野と銀次夫婦
つるの隣に越してきた惣吉とコハル夫婦と子供の勝一とナミ
勘兵衛
「ちぎり屋」の女主人
仕立て屋(のちに居酒屋「えれきてる」経営)の高橋とさか
色内町に住むつるの師匠菊池
惣吉に金を借りている教員の羽賀恒盛
サヨと与太郎の父親幽水
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2004.08.02 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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