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カフカの書き方


まずは、このタイトルに惹かれました。
カフカが書くのか、カフカのように書くのか...妙におしゃれなイメージを感じます。
もしかすると、村上春樹の「海辺のカフカ」とどこかでイメージがつながっていたのかもしれません。
正直、カフカなど読んだことがないので、そんな人間にわかる内容なのかという心配もありましたが、あにはからんや、これがすらりすらりと読めてしまいました。
表現がこなれていてとても読みやすいせいなのか、カフカの生活が小説とうまく重ねられているせいなのか。
難解なカフカをわかりやすくというカフカ研究の第一人者である著者の思いが伝わってきます。
代表作の書かれた背景を日記や資料から読み解いていくという手法に知らず知らずのうちに引き込まれてしまいました。
カフカと魅惑的な創作活動をともにし、当時の生活を共有しているような楽しみを味わえます。
いい意味で予想を裏切られたとても魅力的な本でした。
保険会社のサラリーマン作家カフカの生活、「万里の長城」とカフカの書き方の関係、「審判」と時間のずれ、不治の病におちた実生活と閉ざされた「城」のこと、もう一人のカフカともいえる友人で編者のマックス・ブロートの存在、登場人物のK...
読み進むうちに、カフカの1冊ぐらいは読んでみたいという気持ちがふつふつと湧いてきました。
ブロート版とカフカのオリジナルの手稿版とを比べて見るのも一興かもしれません。
夏休み時期にカフカを読んでみるのも学生気分を懐かしめていいかもしれないな。
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2004.07.26 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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