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旅する哲学―大人のための旅行術

アラン・ド・ボトン

この本のもともとのタイトルは「THE ART OF TRAVEL」だそうです。
なんで哲学になるのかは編集者の趣味の問題か。
旅を哲学風に考えてみたということかもしれません。
実際、それほど理屈っぽいものでもないのですが、味わいは哲学っぽいかも。
最近、中高年の食や宿、リゾートなどを求めた旅がもてはやされていますが、こういう本を読むと旅行の本来の楽しみ方って違うんだろうなと思います。
離れた土地を訪ねる行為の楽しみをとことん教えてくれます。
これを極上の旅行術と言わずしてどうするというほど大人の視点が満載されています。
本全体から感じるようなものになっているので、それをここで表現するのはとてもむずかしい。
言葉にすると「旅は自分の心で見て感じることが大切」というような陳腐なものになってしまう。
表紙にも使われているエドワード・ホッパーの絵、間にはさまれるモノクロの写真や絵も相まって本当に旅行に行く以上の体験ができました。
あとがきあたりにも書かれていましたが、「明晰の典型のような文章」という点でも絶賛されたというのもよくわかります。
どこか知的興奮も味わえるような本です。
少し日常を離れることに対する奥深いまなざしを感じました。
私にとっては読み進むのがもったいないほどいい本です。
「買い揃えたい本」リストにまた1冊加わりました。
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2004.07.25 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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