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私が語りはじめた彼は

三浦しをん

とらえどころのないタイトルは、田村隆一氏の詩集「四千の日と夜」の中の「腐刻画」にある「この男 つまり私が語りはじめた彼は 若年にして父を殺したその秋 母親は美しく発狂した」といういう文から取られているようです。
三浦しをん氏は1976年生まれというから、まだ20代?
ほんとに20代なのだとしたらこれはなかなかの才能かもしれない。
不倫や離婚の話がどうしてこんなに経験豊かに、なおかつ純文学とミステリーを交えたような絶妙の表現で表せるのだろう。
知らなければ40代の作家が書いた作品と言われてもまったく疑わないほど。
帯の金原瑞人氏のコメントにあるように「卓抜」ということばがとてもふさわしい作家ですね。
個人的な好みからも、最近読んだ小説でこれほど肌の合う作品はないと思います。
20代にして”未完の熟練”を感じさせる作家に出会えてうれしいです。
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2004.07.18 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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