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デビッド・リーン

第二次対戦下でオスマントルコの圧制下にあったアラブの独立を指揮したロレンス。
近代戦を知らず、部族ごとの確執にとらわれる砂漠の民を自らのアラブへの思いを示しながら団結させていく姿が美しく描かれます。

しかし、ことはそれほどスムーズではなく、ここに現在まで禍根を残すイギリスの二枚舌があったわけです。
イギリスはメッカの守護職であるファイサルにアラブの独立約束(1915年フセイン・マクマホン協定)する一方で、第一次大戦の戦費欲しさにロスチャイルドにパレスチナへのユダヤ人国家建設を約束します(1917年バルフォア宣言)。
さらに戦後にアラブをフランスとの間で配分する協定(1916年サイクス・ピコ協定)と結ぶというしたたかさ。
このあたりは映画では明確に描かれていませんが、ロレンスの背後でうごめく軍部や政治家の動きとして見え隠れします。

この映画の見所は、なんといってもアラブ人にすべてを捧げながらアラブになれず、イギリス人としての自分を棄てられなかったロレンスの苦悩につきます。
思いが強ければ強いほど、それを受け入れられないときの悲しさは筆舌に尽くしたいものがありますね。

アカバの攻略で少佐、ダマスカスの解放で大佐にまで昇格しますが、盟友であったアリ酋長、アウダ・アブ・タイとも最後まで溶け合うことなく、アラブ人とイギリス人のそれぞれの道を進むことになります。
アラブへの深い情愛を持ちながら母国イギリスに利用され、アラブから信じられながらも恐れられた男ロレンス。
なんともいえない幕切れにむなしささえ感じます。
現在まで続く中東の複雑な関係を思い知らされた気がします。
近代の波に翻弄され歴史の犠牲者となったアラブの人々に同情の念を禁じえません。

完全版は227分の大作。
どこまでも続く砂漠の映像は厳しくも美しく、そこにラクダとともに暮らす民の純真な生き様に心奪われます。
役者もストーリーもすべてが紛れもない第一級の作品ですね。

[映画▼▼▼▼▼]
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2005.10.04 | 映画 | トラックバック(1) | コメント(0) |












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「アラビアのロレンス」
1960年代の古い作品ながら、完成度が高い映画だと思う。最近のCGを多用した映画と比べても、砂漠の風景なんて実写なのに(だからこそ?)美しい。ラクダから落ちてしまった男をロレンスが一人で助けに戻るシーン、あれは事実なんだろうか。助けに行くと灼熱の砂漠でラクダも

2005.11.03 07:14 | Blog by Kazu

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