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桂米朝

桂米朝は昔からよく聞く機会はあったし、それなりの評価を得ている落語家ですね。
あらためて聞くと確かに安定したうまさはさすがです。
とくに情けない人の表現はうまい。
ただ、完成度の高さはどことなくおもしろみに欠けるところもあって、なんだかいいような悪いような複雑な気分。
安心して聞きたい人にはおすすめの落語家さんなのかな。
『鴻池の犬』も『千両みかん』も噺自体は情けなくも愛しい庶民生活が生き生きと描かれていて気持ちよく楽しめます。
こういう軽い感じの落語もいいですね。

『鴻池の犬』
捨て犬として拾われた器量のいいクロが主人公。
人間じゃなく犬というのが意表をついていていいですね。
あるとき男気のあるクロが病気の犬と出会い、人情味ならぬ犬情味あふれる交友が描かれます。
ただ、人間じゃなくて犬というところがどうにもこうにもならない。
どうにもならない犬の世界とどうにもならない人間様の世界が重なっていくようで聞いていておかしいです。
とにかく、犬だか人間だかわからなくなりそうなところがこの噺のおかしさですね。

『千両みかん』
病の若旦那のみかんを食べたいという望みを聞いてしまった番頭さん。
みかんをぐらいと思ったが、季節が悪いこともありどこにいってもみかんなんてありゃしない。
探す姿もおかしいし、さげも番頭さんのキャラクターの総まとめのようで最高。

両方ともにお気軽落語でありながら、実は密度の濃い落語のエッセンスが楽しめ、何度も聞きたくなるようないい噺でした。
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2005.09.23 | 落語 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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