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村田エフェンディ滞土録

梨木 香歩

1899年に土耳古(トルコ)皇帝に招かれ村田エフェンディ。
エフェンディというのは、学問を修めた人に対する敬称でなのだそうです。

村田は女主人の英吉利(イギリス)人ディクソン婦人の下宿に住むことに。
下宿には、独逸(ドイツ)人考古学者のオットー、希臘(ギリシャ)人で発掘物研究者のディミィトリス、そして料理や下働きをする土耳古(トルコ)人ムハンマドが生活しています。
これに一匹のものまね鸚鵡(オウム)も加わります。
そこは国際色、宗教色豊かな人々が集う下宿でした。
西欧と亜細亜の出会うイスタンブールにふさわしい同居人たちです。

村田エフェンディが預かったアヌビス神の置物を失い、アフメット老人と霊媒師のハミエットと出会ったあたりから話が大きく展開していきます。
文化的で平和な生活と思っていたところに、トルコの無血革命が起こり世界を巻き込む第一次世界大戦へと。
村田エフェンディのつぶやく「.....国とは一体何なのだろう」という言葉がこの小説のすべてです。
異国で感じた、何も分け隔てするもののない世界を懐かしむ物語ですね。
とても美しい青春物語でした。
鸚鵡がときおり叫ぶ、「悪いものを喰っただろう」「友よ」「いよいよ革命だ」「繁殖期にはいったのだな」「失敗」という言葉がこの物語になんともいえない彩を添えてくれます。

本命の「家守綺譚」も早く読みたいものです。
図書館に予約してはや数ヶ月(笑)
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2004.08.10 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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