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パラレル

長嶋 有

はずかしながら、「猛スピードで母は」を女性作家の作品と思い込んで読んでいました。
なんと男性だったんですねぇ。
文体がノンセクシャルな感じを与えるのもこの人の特徴かもしれません。
今回は長編第一作ということになるそうですが、掛け値なしにおもしろかったです。
この小説の何がおもしろいか、とにかく都会人が秘めた心の機微を書くのがうますぎます。
淡々とした表現に今にもあふれ出しそうな情感が込められていて圧巻です。
静かなる高揚とでもいいましょうか。
芥川賞を受賞した「猛スピードで母は」を数段上回るみごとな作品に仕上がっていると思います。
特別な仕掛けをすることなく、仕事や友情や恋愛をこれほど読ませられる人はなかなかいないでしょう。
ストーリーに触れる必要がないほど洗練された現代作家です。
物語の中盤あたりから最近にない感動を覚えました。
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2004.08.15 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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