FC2ブログ
\"雨にもまけず粗茶一服\"/


薦められて読んだこともあって、茶道のことを扱った本ということに読み始めてから気づきました。
当然のことながら禅の文化にいたるところ触れるわけですが、それに加えて京都の異文化も心ゆくまで楽しめますね。
日ごろ読んでいる本がいかに東京に偏ったものであったかということを痛感しました。
それにしても、この小説が京都新聞に連載されていたと聞いただけで驚きです。
よくもまあこんなに切れの悪いストーリーが連載小悦として使われたものだと(笑
こんな調子で延々と連載されていたのだと考えただけで文化違いを思い知らされますね。
悪い意味ではなく、何から何まで目新しさと経済性という合理的な基準ばかりに毒されているような生活をしているものにとってはとても新鮮でした。

物語は、東京にある茶道の家元坂東巴流友衛家の長男遊馬が跡継ぎになることを嫌い京都に家出したところ、偶然にも宗家の巴家に関係してしまうという設定です。
基本的にはエンターテイメントなのですが、ストーリーよりもこの本全体が醸し出す京の風情や文化をとことん味わえるところが一番の醍醐味でしょうか。
伝統文化と現代文化が絶妙にブレンドされていて、ちょいとユニークなキャラクターたちが繰り広げるドラマはなかなか得がたい世界をつくっています。
知らず知らずのうちに、茶人への道を歩む遊馬君をちょっとうらやましく思いました。
それにしても小説にこんなスタイルもあるのだということに痛く感動してしまいました。
「はんなり」「ほっこり」したムード満載です。
小説としてではなく、京文化や禅、茶道あたりを肌で感じられる本としても手元に置いてみたい気分になりました。

9月の京都出張のときに少しゆっくりしてこよう。
スポンサーサイト



2004.08.21 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://slowfish.blog9.fc2.com/tb.php/409-637c46c8