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海辺のカフカ(上)


『アフターダーク』のあと、村上作品をもひとつぐらいと思い読みました。
『海辺のカフカ』も出版されて2年になり、内容はすでに言い尽くされていると思うので、きわめて主観的な感想をちょこっとだけ書きます。

個人的には、先日出版された『アフターダーク』の研ぎ澄ました映像的な文体と作品コンセプトのほうが好きですね。
『海辺のカフカ』は前半でおなかいっぱい、それ以降はあまりに冗長で。
少々やぼったい哲学入門テイストと”メタファー”だらけで少々疲れました。
これを村上春樹という人にとっては、『アフターダーク』はちょっと違うというのがよくわかります。

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カフカは僕らの置かれている状況について説明しようとするよりは、むしろその複雑な機械のことを純粋に機械的に説明しようとする。つまり.....

『流刑地にて』に関するこの一文に、『アフターダーク』で目指したすべてが現れているようでおもしろかったです。

夏目漱石の作品中でも人気のない『坑夫』のことを書いているくだりがありますが、このあたりを読んでいると、『アフターダーク』は村上春樹の『坑夫』にしたかったのかなとも思いました。

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『坑夫』の主人公はぜんぜんちがう。彼は目の前にでてくるものをだらだらと眺め、そのまま受け入れているだけです。

村上春樹をもう一冊読むとしたら何がいいのかなぁ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド それとも ねじまき鳥クロニクル ?
それともアフターダークに続く次回作待ちかな。

海辺のカフカ(下)
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2004.09.25 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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