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ブルータワー

石田衣良

この本はもう発売済み?
書店に行かないのでよくわかりません。
もう感想書いちゃっていいのかなぁ。
石田良衣さんの新境地です。
近未来でくるとは思わなかった...

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石田衣良

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小説の感想は追記に書きました。
2004.10.3
【ネタバレ注意】

この小説は現在と200年後の未来が表裏にように描かれています。
そのキーとなるのが癌の末期患者で出世街道からスポイルされたサラリーマンの瀬野周司。
彼の頭痛が始まったとき200年の時空を超えて意識だけが未来へ移動する。
頭痛と意識だけのタイムトリップという設定はなかなかよかった。
身体は移動しないという発想がおもしろい。
この小説は9.11に触発されて書いたということからも、現代社会への警鐘であることはまちがいないようですね。
子供を残さないカップル、ナパーム弾、インフルエンザウイルス、高層マンション、中国...トレンディ作家の持ち味は近未来小説にあっても健在でした。
実際、近未来という鏡に映した現代と言う読み方もできるのだと思います。
誰もが持つ正義感と勇気を称え救世主として描くあたりは、マトリックスのネオであり、ロードオブザリングのフロドにも通ずるものを感じます。
いずれも一般的に言われる無敵のヒーローではなくて、人々から愛され支えられながら正義を貫く。
時代が大きく変わろうとする今、こういう設定は受け入れられやすいのかな。
もうひとつ、この本のサブテーマになっているように感じたのは、「人とは」ということ。
記憶を大切にし、新たな想像をすることが人の生きる証かなというようなことを感じました。
これは結構考えさせられました。
そう考えると、本書の中でも書かれていましたが、本を読むということはとてもいいことのようですね。

[本部抜粋]
人間とは、人物の持ち歩く記憶のことではないだろうか。ある人間の生きてきた過去と記憶こそ。その人そのものではないか。

このあたりは社会システムの中で生きる人を描くアフターダークにも通じるものです。
人とは何、生きるって何ということを多くの作家が考えているようですね。
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2004.09.26 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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