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下山事件

森 達也

下山事件が起きたのは、戦後間もない1949月7月5日の早朝。
GHQが占領政策を行い、一方で共産党が勢力を伸ばしつつあった時代。
国鉄の大量解雇を前にした初代総裁の下山定則が常磐線の列車に轢かれ命を落とす。
自殺の判断がされるが、他殺説が未だに消えない昭和史に残る最大のミステリーとされる。
調書の改ざんや隠蔽、工作、CIAやGHQの関与、冤罪に抹殺などの謀略の数々。

この事件についてはほとんど知らなかったので、この本にもさほど興味をもっていなかったのですが、事件に迫っていく過程がとても面白いということを耳にし読んでみました。
読み始めるとなるほどこれは面白い。
事実は小説より奇なりとはよく言ったもので、次々と明らかになる事実に驚愕するばかりです。
読み終わるころには下山事件をずっと追いかけてみたいと思うほどになってしまいました。
戦後の動乱期、右翼と転向左翼が暗躍する時代に日本が進む道が確実に敷かれいたのですね。
日本の組織共同体のメカニズムはずっと変わらず、一極集中や付和雷同という属性による過ちが繰り返されているという著者の指摘は、今の日本においても不安をかきたてる。

読むのを倦厭していた「昭和史」もちょっと読んでみたい気分です。
メモ 】
三鷹事件 松川事件 
ライカビル
亜細亜産業の矢板玄(ライカビル)
亜細亜産業に出入りした人たち
 児玉誉士夫
 笹川良一
 田中清玄
 三浦義一
 関山義人
 鍋山貞親
 四元義隆(昭和史最大の黒幕)
 安岡正篤(血盟団事件)
謀略組織キャノン機関
 総帥 ジャック・Y・キャノン中佐(ライカビルにプライベート・ルーム)
 対ソ、対中共の情報収集のためのダブル・エージェント(二重スパイ)・オペレーション
日ユ同祖論
昭和電工事件(リクルート事件、ロッキード事件とならぶ戦後三大疑獄事件)
 昭和電工は矢板玄の最初の就職先

「夢追い人よ」(1989年 築地書館)
「日本の黒い霧」(松本せいちょう)
「謀殺 下山事件」
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2004.10.10 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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