上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |

柔かい月

イタロ・カルヴィーノ

最近、「復刊どっとこむ」で「レ・コスミコミケ」が復刊したイタロ・カルヴィーノ。

初めて読みましたが、なんともまあイマジネーションを求められる小説ですこと。
まるで、自分の想像力の限界に挑戦しているような。
もう、へとへと。
私の頭はどこまでついていけるのやら試されているような気分でした。
比較的この手の本には強いほうですが、今回はかなりグロッキーです(汗
抽象絵画のように、無機質にはならずユーモアに心地よさが感じられるのは、この人ならではの持ち味なのでしょうか。
個人的には、第一部のクフウフク氏が語る物語が一番おもしろかったかな。
この形式は「宇宙喜劇」で使われていたらしいので、そちらのほうが私の膚にはあったかもしれません。
「新しい文学は唯一の思い上がった主観ではなく無数の主観と推測的な性格を持つものではならない」というカルヴィーノの言葉をとことん堪能するような小説でした。

翻訳者の脇功氏の解説によると、

...主人公を取り巻く状況は、第一部では宇宙であったり、地球上に現れることのなかった動物の世界であったり、鉱物の、結晶の世界であったり、また、第二部では細胞としての生物学的状況であったり、第三部では空間、または時間、あるいはその両者としての状況であったりする。しかしそれらの状況に共通するのはそれらがすべて博物学的にあるいは生物学的に決定され、固定された状況、条件であることである。そしてカルヴィーノはそうした固定した状況をあるいは第一部のように空想の力で、あるいはまた第三部のように論理的方法で打破しようとする。つまりカルヴィーノは限定され、固定された状況、あるいはいま流行の言葉で言えば体制と言ってもよかろう、をさまざまな手段で切り崩そうと試みていると言えよう。


ということなのだそうで(?_?)
言わんとしていることはよくわかる、
それ以上に、この訳者の日本語表現が難しかっただけなのかもしれないということもよくわかる。
蔵書を見てみたら、モラヴィアなどもこの人の訳だった。
ちょっとショックかも。

<br />クリックで拡大表示
スポンサーサイト

2004.10.11 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://slowfish.blog9.fc2.com/tb.php/370-a130dafe

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。