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グレイス・ペイリー


初版が1959年というのだから、かれこれ半世紀前の出版になる。
グレイス・ペイリーという女性の書く話は独特。
すべてのフレーズをひとひねりして表現するので、さらりと読み進むにはむずかしい文体。
ただ、ちょっとした苦味もなじむとおいしいのと同じように、ツボにはまればなかなか抜けられなくなる魅力を感じます。

それぞれの短編は、ちょっとした煩いというか生き難さを描いているのだけど、不幸を不幸と感じさせずしたたかに笑って済ましているようなところがおかしい。
特別な話ではなく、どこにでもありそうな出来事がおもしろおかしく楽しめる。
皮肉とか冷笑というわけでもなく、それが人生の楽しみといわれているようにさえ思えるから不思議。
人生なんてそんなものと思えてくるし、それが味わいという風にも感じる。
やや難解な文章は別として、村上春樹が好きになるというのもわかる気がする。

作者がロシア系ユダヤ人の移民というあたりで少しさめた視点を感じる。
そのあたりが、先日読んだデイヴィッド・ベズモーズギスの『ナターシャ』に少し似ているのは偶然ではないだろう。

[本▼▼▼▽▽]
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2005.08.01 | 本  | トラックバック(1) | コメント(2) |

トラックバックありがとうございます。

グレイス・ペイリー女史の”ひとひねり”に、
さすがの春樹氏も柴田元幸氏の助言を求めた・・・
という逸話も納得でした、この奔放さ。

uotaさん、素敵な読書家ですね。
本は出張先で過ごす夜の必需品なので
uotaさんのレビューをぜひ参考にさせて
いただきたく思います。

2005.08.20 22:55 URL | misono #eBQaPWns [ 編集 ]

misonoさん、コメントありがとうございます。
柴田元幸氏にコメントを求めたというのもわかる気がしますね。
たしかにあのひねりかたを翻訳するのは骨が折れそうです。
海外文学は結構好きなので、よさそうなものがあると何でも読んでいます。
私もときどき出張するときがありますが、ホテルでの読書って独特なシュチエーションで結構好きです。
また、いい本のお話をしましょうね。

2005.08.20 23:34 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]












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【旅の良本】人生のちょっとした煩い グレイス・ペイリー
出張先で読む本は短編が多いです。はっきりしたこだわりがあるわけではないのですが。電車での移動時間や、ホテルでお風呂に浸かる時間と一篇読み終わる時間がちょうど合うからかも。単に短編を書く作家さんに好きな人が多いからかも。先週は、ずっとこの本を....

2005.08.20 22:44 | 京都のホテルに年200日泊まってみる

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