上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |

amazonへ

森枝 卓士

日本のカレーが中国で発売されて人気を博しているというニュースを見ました。
そういえば、竹内真の『カレーライフ』を読んだときにも、アメリカの家庭でカレーライスが好評だったというくだりがあったような。

独身時代に、香辛料をブレンドしてチャツネやガラムマサーラ、ヨーグルトなどを加えてインド風のカレーに凝ったのを思い出しました。
あれはあれで香辛料の香りがなんとも言えずいいのですが、いつでも食べたいかというとちょっと違う。
常食となるとどうしてもルーをつかった日本風のカレーライスになってしまうんですね。
それほどまでに、ルーをつかった日本風カレーライスは日本人の食卓に根付いているのだと思います。
お袋の味がないほどに標準化されて、世界中の人がおいしいという日本のカレーライスって一体何者なのでしょう?
よくよく考えてみると、なんだか変な食べ物です。

この本にはさほど新鮮な驚きを得られる話はないのですが、1772年にイギリス初代インド総督のウォーレン・ヘイスティングがインドからイギリスに持ち込み、食品会社のC&Bを経由して明治期に日本で作られるようになったそうです。
当初は、ニンジンもジャガイモも使われず、今のカレーライスとはちょっと趣を異にしたものだったとか。
全国に普及したのは、軍隊食を経験した人たちによる地方への持ち帰りにあったようです。
キャンプなどでも手軽につくられることを考えると、カレーの強みはその味もさることながら、調理の簡単さに尽きるのではないかという気もしてきます。
その上、だれでもおいしくできてしまう。

話は変わりますが、このインスタントな料理は、工業化・大量生産時代の日本を思い起こさせます。
ハウスバーモンドカレーと高度成長が重なるところもありますね。
寿司に一番人気を奪われたのもなんだかわかるような。
この本で唯一頭に残ったのが、日本オリジナルの料理、食材は鰹節しかないという話。
テンプラはポルトガルだし、寿司は中国のなれ寿司が起源といわれると確かにそんな気がします。
日本人って食べ物でも材料輸入の加工輸出が得意な国なんでしょうね。
もしかすると、カレーライスの歴史ではなく文化論で書いたほうがおもしろかったかもしれません。

ジャンク本(そんなジャンルないか)も時間つぶしと気晴らしにはいいものです。
スポンサーサイト

2005.07.31 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://slowfish.blog9.fc2.com/tb.php/332-1760207e

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。