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多和田 葉子

1988年、アメリカ帝国主義の生々しい真実を伝えるためにベルリンで開かれる全国青年会議に招待された少女。
東ベルリンに着いて早々に、偶然出会った青年ヨルクと関係を持つことに。
その後、故郷への郷愁に反するように異国での時間が連なる。

なんというか不思議な味わいの小説です。
自分の思いと離れ続ける現実。
とても現実的なのに夢の中での出来事のような空気感。
どうにも逃げ出せない捕われの生活。
幻想世界のプリズナーになったかのような時間。
異郷での身寄りのない不安な気持ちを静めるのは、映画に登場するフランス女優とふれあうことだけ。
映画女優の姿こそが現実世界との接点であるかのような錯覚を起こす。
抑圧され閉塞した時空と、開放へのかすかな希望が甘美な物語世界を紡いでいきます。

こう書いてみてもなんだかさっぱりわからないかもしれませんが、そういう小説です。
言葉が美しいとかいうようなことではすませられない深みを感じます。
読む人を選ぶという書評を目にした記憶がありますが、まさに読み手の感性に合わせて自在に変容するような多面性を持った小説かもしれません。

一部で絶賛されそうな玄人向け小説でしょうか。

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2005.06.29 | 本  | トラックバック(1) | コメント(2) |

つい最近、多和田さんの『容疑者の夜行列車』を読みました。
とてもよかったのでこの『旅をする裸の眼』も是非、
読みたいと思っています。
uotaさんは『容疑者~』はお読みになりましたか?
地図を片手に読むとまるで自分が旅をしているような
錯覚に陥ります。
機会があったら是非。

2005.07.01 11:40 URL | LIN #- [ 編集 ]

多和田さんは『旅をする裸の眼』ははじめてです。
読み終わって、わかったような、わからなかったような印象です(>_<)
『容疑者の夜行列車』もいろいろ話題になっているようなので今度読んでみることにします。
ありがとうございます。

2005.07.01 21:01 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]












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多和田 葉子光とゼラチンのライプチッヒ「光とゼラチンのライプチッヒ」多和田葉子・著講談社・出版 『言葉使いの巧みさ』 現代日本文学です。 多和田さんのことは、前からタイトルとかで、魅かれてなんとなく、気になっていました。今回、飛

2005.10.20 17:45 | 個人的読書

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