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佐野眞一責任編集

民族学者の宮本常一のとっかかりをつかみたくて読みました。
自分の足で日本を隈なく回り、超人的な記述力を持ち、出会った人に瑞々しい言葉で語り引きつける。
だけど、決して健康に恵まれた身体を持っていたわけではなかった。

故郷の大島を出るとき、父親が「汽車に乗ったら窓からよく外を見よ、そして田や畑に何が植えられているか、育ちがよいか悪いかよく見よ、村でも町でも新しく訪ねていったところは必ず高いところに上がって見よ」という言葉を送ったという。
宮本常一はそのままの人生を全うした。

人の世には、まず住民がいた。つまり生産を中心とした人間の暮らし最初にあって、さまざまな国家はあとからきた。
忍び足で、あるいは軍鼓とともにやってきた。国家には攻防があったが、住民の暮らしのしんは変わらなかった。


『忘れられた日本人』あたりから少しずつ読み込んでいきたい。

渋沢敬三、柳田國男、折口信夫、宮本常一、網野善彦らによって引き継がれた民俗学に酷く心をとらわれるこのごろ。
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2005.06.25 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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