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ティク・ナット・ハン

ティク・ナット・ハンはダライ・ラマに次ぐ高僧なのだそうです。
平和のための「行動する仏教(エンゲージド・ブデイズム)」を主催している方です。
その文献もなかなか邦訳されないそうですが、本書はとてもよみやすく、ティク・ナット・ハンの伝えようとすることが気持ちよく心に響いてきます。
これをもって「禅的な生活」というのかどうかはさておき、読むうちに心の静けさを取り戻せるような本です。
前半は、自分自身の内面にある痛みに目を向け変えていくことで、周囲の人々の怒りや憎しみを花に変えると説きます。
自分の苦しみや怒りを認めてこそ、哀れみを持った他者とのコミュニュケーションが図れるのだと。
そして、自分自身を知るための始まりは呼吸から...

たしかに、こう言われて見ると自分自身に目を向けていることなんてほとんどないようにさえ思える。
そこにあるのは、自分を取り巻く外界への視線だけなのかもしれない。
確かに、自分を見ないようにして、ないがしろにしたままの生き方はとても不自然なこと。
そう考えてみると自分がとても愛しくなるから不思議。
心に平和の灯火が灯ったようなやすらかな気持ち
こんな気持ちになったのは初めてかもしれない。
これを知っただけでもこの本を読んだ甲斐がある。
もっと自分自身に耳を傾け、意識して日々生を営むことが大切なのだろう。

人生において、とても価値ある1冊に出会ったような気がする。
ティク・ナット・ハンの書いたこの本はとにかくわかりやすい。
その上、おそろしく本質的な話が書かれている。
平和に生きることのすばらしさを改めて考えさせられました。
それは、戦争の否定というような話ではなく、自分自身の命のあり方を問うことのようです。
この本を読めたことに感謝したい。
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2005.06.18 | 本  | トラックバック(1) | コメント(0) |












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