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広野 由美子

デイヴィッド・ロッジの『小説の技巧』と現代批評ケーススタディシリーズの『フランケンシュタイン』を基底として書かれているそうです。
原書を知らないのでどの程度沿ったものかはわかりませんが、かなり本格的なものです。

小説を物語として読むことはしてきたけれど、こういう技法的な面から考えたことはなかった。
こうして、あらためて技法を知ると、技法の積み上げで小説ができているのかもしれないとさえ思える。
技法に目を捕われすぎるのもどうかと思うけど、ストーリーとは違うところで小説を楽しめむための鍵があるように思いました。
これは、一粒で二度おいいしい。
小説の楽しみを広げてくれるものだと思います。

前半は「技法」、後半は「理論」。
後半の「理論」のほうは文学にだけに限らない理論を下敷きにしているところもあるので、個人的には「技法」のほうが新鮮に読めました。
作家の人たちはこんなことを考えながら書いているのだろうなと思うと、なかなか感慨深いものがありますね。

題材に「フランケンシュタイン」をつかっているのですが、もともと読んだことがないので、どこまでわかりやすい事例になっていたのかよくわかりません。
「フランケンシュタイン」を一読しておいたほうが、おもしろさが倍増したかな。

[小説技法篇]
  ストーリーとプロット 語り手 焦点化 提示と叙述
  時間 性格描写 アイロニー 声 イメジャリー 反復
  異化 間テクスト メタフィクション 結末

[批評理論篇]
  伝統的批評 ジャンル批評 読者反応批評 脱構築批評
  精神分析批評 フェミニズム ジェンダー批評
  マルクス主義批評 文化批評 ポストコロニアル批評
  新歴史主義 文体論的批評 透明な批評
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2005.06.18 | 本  | トラックバック(1) | コメント(0) |












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