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ドッグヴィル プレミアム・エディション

ラース・フォン・トリアー監督

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督による作品。
この作品を第一作としてアメリカ3部作が作られるとのこと。
ある日、ロッキー山脈の麓にある寒村「ドッグヴィル」にギャングに追われる女性グレース(ニコール・キッドマン)が現れる。
小説家志望で村の集会を取り仕切るトムは、その経緯が明らかにならないまま、2週間の期限を設けて彼女をかくまうことを提案。
村人全てに気に入られるために、それぞれのやらなくてもいい仕事を手伝う生活が始まる。
そして、彼女の誠意は村人の心に届き、2週間を越えて村人といっしょに暮らすことになるが...

この作品は、多少の家具と家の位置を示す白い線以外には何もないスタジオセットで撮影されています。
まるで舞台のリハーサルを見ているような雰囲気が新鮮です。
牢獄のごとき閉ざされた村の演出としてはこれを上回るものはないのではないでしょうか。
最低限のセットと音響しか使われてないので、ほとんど役者の演技だけで見せる作品になっているのですが、数分も見るうちにその世界に引き込まれてしまいます。
3時間の長さも気にならないほどあっという間に衝撃のエンディングを迎えます。
それにしても、愚かな共同生活を営む人間をこれほどみごとに描いた映画も珍しいのでは。
誰も正しくないことを感じながら、自分の生活を守るために過ちと誤解と偽りを繰り返す。
人間の持つ性の空しさをいやになるほど痛感させられます。
最後には犬だけが生きる権利を持ってしまうところがこの作品のすべてですね。
おろかな人間の姿があまりに哀しいですね。
見ていて、イラク戦争に対して世界が取った態度にも通じるような気がしました。

この作品を見て、「希望の海」を思い出しました。
同じ監督の作品なので似ていて当たり前なのですが、この耐えがたいほど救いのない世界の描き方はトリアー監督ならではですね。
いい映画なのですが、繰り返し見るには相当の忍耐力が必要。
罪を抱えて生きることを強いられているかのような苦しさを感じます。
ほんとこの監督は、容赦するということを知らない(笑)

それにしても、主人公グレースを演ずるニコール・キッドマンの美しいことといったらありません。
彼女の美しさが最大限に現れているように思います。
ほんとにたいした女優になったものです。
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2004.07.25 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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