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リリィ

クロード・ミレール

この映画の舞台は南フランスのブルターニュだそうです。
とてもきれいなリゾート地です。
やわらかい日差しと海風が心地よさそう。
そんなことを思いながら見ていたら、ストーリーは予想外の方向へ。

商業主義的な大人たちのジュリアン(監督志望)と何も考えず素直に受け入れていくリリィ。
いつしかリリィ(女優志望)の心はジュリアンを離れ、母親マド(女優)の愛人ブリス(監督)へと向かう。
そして二人は島を離れ、残されたジュリアンは孤独の淵に取り残されることに。
虚構と欺瞞に彩られた人間関係。
本当の気持ちは一体どこにあり、どう結ばれているのか。
入り組んだ感情と心理描写がてんこ盛りの映画です。

若きころ事実とそれを映画化するセットの対比にそれぞれの心の葛藤が浮き彫りにされます。
まるで一度あった人生を少し変えて追体験しているような設定が不思議な気分にさせてくれます。
これは、デジャヴを逆にしたような感じかも。
こんな愛情の描き方をした映画は見たことがないですね。
すばらしい脚本と演出の作品でした。

なんとも言えない文学的な匂いのする作品だと思っていたら、この映画の脚本はチェーホフの戯曲「かもめ」を映画業界に置き換えたものなのだそうです。
そう言えば今年はチェーホフの没後100年。

あわてて「ロシア国立アカデミー・マールイ劇場」の日本公演の日程を調べたけど、すでに5日で「かもめ」の公演は終了(涙
「かもめ」ぐらいはいつか舞台で見てみたいものです。
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2004.10.09 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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