FC2ブログ
エレファント

ガス・ヴァン・サント

米コロンバイン高校の銃撃事件をドキュメンタリー風に扱った作品。
何の変哲もない静かな日常。
高校に通う生徒の生活をそれぞれに追っていきます。
同じ時間をそれぞれの視点から見ているので、ときおり時間が交錯するところが斬新。
ただ、すべてが一点に向かっていることを考えると得も言われぬ気分に捕われます。
そこにいる誰もが死に向かう恐ろしさか。
それとも...選ばれし人たちの運命のはかなさなのか。
殺す側と殺される側のどちらにも重みを於いていないような奇妙な映画です。
それぞれに変な美しさのようなものを感じてしまうのはなぜでしょう。
個人に目線を置きながら神の目から見ているような気分にもなるから不思議です。
BGMに使われているクラシックの美しいメロディがこの映画にはまりすぎています。
理屈で語ろうとしていない、そんな印象を強く感じる映画です。
この作品が、賛否を巻き起こすというのもわかりますね。
より説明的でドキュメンタリー色の強い「ボウリング・フォー・コロンバイン」よりも逆にリアリティを感じさせる興味深い映画でした。

アイルランドの民族闘争を描いた同名の作品「エレファント」からタイトルを取ったといいます。
特定の人物に焦点を置かず問題を捉える手法にこだわったそうです。
タイトルに意味を感じないものの、その方法は確実に成功しているようです。
スポンサーサイト



2004.12.05 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://slowfish.blog9.fc2.com/tb.php/164-01510d74