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ヴァンダの部屋

ペドロ・コスタ

世界映画の最前衛がポルトガルというのが、この映画のキャッチコピーのひとつのようです。
さらに、このペドロ・コスタ監督がそのポルトガルを代表する映画監督とのこと。
これだけでとても興味を抱きました。
ポルトガル映画の日本での認知度はほとんどないのにもかかわらず、世界的な評価を受けているのですから、DVDになったというだけでも見逃すわけにはいきません。

早速、世界で絶賛される前衛に浸ってみました。
舞台は、実在するリスボンの移民街フォンタイーニャス地区。
カボ・ベルデ、アンゴラ、モザンビークからの移民が暮らすところ。
まさにポルトガルの大航海時代の奴隷政策の禍根を現代に残す街。
スラム街の例に漏れず、貧困や麻薬がいたるところに蔓延る。
そこに暮らす女性ヴァンダの目を通したドキュメントをフィクションのように見せた作品です。

ほんの少し見たところですぐに、この監督が注目されると言うのがよくわかりました。
固定アングルで描かれる映像があまりにもみごと。
奇をてらったようなものではなく、日常を切り取っただけの事実の積み重ね。
特殊な環境を題材として扱ったと言うものの、ここまで雄弁な映像にしてみせるというのはまぎれもない才能。
ドキュメンタリーとしての衝撃もさることながら、監督の完璧なまでの映像技術に驚きました。
厳選された言葉と構図と色彩と音がこれ以上ないだろうと思わせる最高の形でまとめられています。
これを前衛と呼ぶのもわかるというものです。
ポルトガル映画、そしてペドロ・コスタ監督、なかなか侮れないです。

ヴァンダの部屋公式ページ
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2004.11.13 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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