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テオ・アンゲロプロス

余命数日の作家で詩人のアレクサンドレは、亡くなった妻の手紙を読み、生前のアンナの思いを知る。
結婚した娘からは、アンナとの思い出が残る海辺の家を売ることを告げられる。
そんなとき、警察に追われるアルバニア難民の子供と出会う。
アルバニア少年の厳しい人生と、自分の残り少ない時間が交差し、自らの半生を振り返る時が流れる。
それは、死を間近にした人間が「永遠」と向き合う1日。

詩人らしい死生観が全編に流れる映画です。
テオ・アンゲロプロス監督の作品はどれも詩情にあふれたものばかりですが、詩人が主人公のこの作品はすべてが詩的に描かれています。
詩を映画にしたようでさえあります。
人生のすべてを凝縮したような辛くも美しい映像の数々。
全体に白っぽい映像が印象的。
その中で主人公が着ている、死を象徴するかのような黒いコート。
人生の深さを、映像と音楽と言葉でこれほどまでみごとにあらわせるということが驚き。
「コルフーラ(私の花)」「クセニティス(よそ者)」「アルガディニ(とても遅く)」という言葉に託された思いはなんだったのだろう。
それは、白の世界に溶け込んでいくとき。
自分が人生の最期に語る言葉を選ぶとしたら何だろう。

この作品を見たのは二度目ですが、何度見ても味わいがある作品です。
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2005.06.06 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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