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多和田 葉子

多和田さんの作品を読めば読むほど、彼女が日常何を考えているのかを知りたくなる。もちろんどんなキャラクターの方なのかに対する興味も同様。一度「週間ブックレビュー」のゲストとして出てもらえないだろうかといつも思うけれど、ベルリン在住ではかなわぬ希望だろう。
そんなときにエッセイ集が発売された。これは内容の如何に関わらず読まないわけにはいかない。
訪ねた欧州、北米、中東の48の街都市についての記憶や印象について都市ごとの短文としてまとめてある。実にドイツ的というか、合理的な構成。都市という単位が多和田さんの重要な分類であることが知れる。そして、当然のことながら都市の境目が彼女の目線によって消し去られていく。すべては彼女の感性でつながるというところ。
それぞれの短文の長さはとても読みやすい3~4ページ。規則正しく守られほとんど長短がない。新聞連載の制約があってのことかと思うけど、これはこれでみごと。でも、読みやすいのは長さの問題ではなく、限られた字数に盛り込まれた内容だということに気づく。そして、読んでいるうちに、エッセイではなく短編集のように思えてくる。過去の著作の下敷きになっいるものも多くあり、多和田さんを主人公にした短編集として読むのも一興かと思います。
奥付を見て、作品の中に詩集があることに気づきました。そうか、多和田さんは詩を書く人なんだ。詩人が一番リアルに現実を捉えるという話を何度か聞いたことがあります。多和田さんの作品のルーツはこのあたりにあるのかもしれません。
さらに内容を補完して余りあるのが、2~3遍ごとにつけられた溝上幾久子さんの版画。これがいかにも多和田作品にふさわしい。すばらしいコラボレートです。挿絵があることによってこの本に対する所有欲が頭をもたげます。当然表紙も美しいです。

#大阪の港が見える場所で読書 ふだんと違う旅先の感性

[本▼▼▼▼▽]
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2007.07.05 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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