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柳田國男

柳田國男による日本民俗学のはじまりとなった書としてあまりにも有名な『遠野物語』。いまごろ読んでいるようじゃと思いながらも、気を取り直して読み始めました。当時の言葉で書かれているので少しとっつきにくさのあるところは否めませんが、数ページ読めばそんな違和感もなくなります。
内容は遠野に言い伝えられている伝承を100あまり集めたものです。それぞれはとても短い話ばかり。神やもののけ、動物(架空と現存)など自然と一体となった生活ならではの話が多く、アイヌの民話にも通ずるものもあり驚きました。もっと学術的に整理されたものを想像していたのですが、単に蒐集しただけのように思えるところもあり、民俗学の黎明を告げるものとしてとても親近感を感じさせてくれます。ただ、これを近代化に目を向けていた当時の文壇や社会が受け入れるはずもなく、さぞや厳しい出発になっただとろうと思います。
巻末の解説で柳田國男が神に、といっても精霊に近いものだと思いますが、興味を持っていたらしいという一文を読んで納得させられました。私自身の興味関心のある土着信仰と同じだということを知り、民俗学への興味がますます強くなりました。
読んだのは平成4年に発行された新潮文庫なのですが、巻末の山本健吉と吉本隆明の解説が本文と同じぐらいのボリュームになっていて、なかなか読み応えのあるものでした。
そもそもなぜ遠野に目を向けたのかという素朴な疑問についても、柳田と交流のあった自然主義小説家の水野葉舟(ようしゅう)に連れられて来た作家志望の学生佐々木喜善の出身が遠野であったということがわかります。
ある意味作家たちの支援者だった柳田が、知識人だけの世界に嫌気をなして常民に近い民俗学に傾いていったくだりはなかなか興味深いところ。そのきっかけのひとつが田山花袋の『布団』に対する罵倒だったといいますから運命というのはわからないものです。

#冷房で身体が冷えすぎている模様 フィンランドの熊猟の録画を見る\r

[本▼▼▼▼▼]
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2007.06.30 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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