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加藤 周一\r

読みながら自分の軸が右へ左へ揺さぶられました。物事を判断する基準がページをめくるごとに不規則に揺らぎます。自分自身が普段なにをもって正しいとか間違っているというようなことを言っているのかさえわからなくなるような不安定な状態に置かれます。
ごく当たり前のような話にさえも、著者の底知れぬ洞察が感じられます。誰もが感じていることと同じ話だと思いながらも、多くの人がそれをたいした確証もなく言ってしまっているのではという疑念がふつふつと湧き上がってきます。かといって著者の論旨に心から賛同することさえできない力不足の感も否めません。
日本人の正体が見えてくるようで、実はますますわからなくなるようにります。著者の論旨はわかるのですが、ではどうして日本人はそうなのかについてどこか消化不良。明らかに西欧人とまったく違うものを感じる一方で、日本人のなんたるかがわからなくなるばかり。
深く考えなければ、「今」と「ここ」に縛られた内向き志向というだけなのだともいえますが、そんなに簡単に言い切れるほど簡単な話のはずがないと、もう一人の自分が言っています。途方もない日本人の歴史が覆いかぶさってくるようです。
ちょっと偏りや寄り道を感じるところもあるのですが、それさえもが魅力的な遊びに感じられるのですからもう手に負えません。踏み込んではいけない深みに足を踏み入れてしまったかもしれません。久しぶりに教養の枠が四方に揺さぶられました。教養の脳震盪状態か。
『日本文学史序説』は必読とみました。

[本▼▼▼▼▼]

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2007.06.28 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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