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エミール ハビービー (山本薫訳)

イスラエル人として暮らすパレスチナ人がたくさんいるという話を聞いたときとても複雑な気持ちになりました。その上、そのパレスチナ人口が増え続けていて、ユダヤ人のほうがマイノリティになる日も近いとか。
このタイトルにある『悲楽観屋』を見たときにその話を一番に思い出しました。主人公のサイード自身がまさにその境遇にあることを知り、もうこれは読むしかないと思ったしだいです。
読んでみるとパレスチナ周辺の歴史にふれる記述がとても多く、それらについて解説がこと細かくされていることにまず驚きます。小説仕立てになっているので、それらも抵抗無く受け入れられます。ただ、理解できるかというと、決してそんなにやさしいものではないわけですが、何でも読み返せそうなほどの情報量をもった本であることは間違いないようです。
歴史を淡々と記述するという方法はあるわけですが、あえてこういう形で歴史を記録することに大変な意義を感じます。小説の価値はこんなところにもあるのではと思います。
惨事を笑い飛ばすような小説の立ち居地もとても好きですね。悲惨なことを悲惨としてしまわないところにパレスチナ人のしたたかさを感じてしまいます。う~ん、深いですね。
エドワード・サイードが絶賛したそうですが、パレスチナの状況にかなり関心を持つ小説好きな人でないとそこまでの評価はしないややマニアックな本だと思います。

[本▼▼▼▼▽特盛]
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2007.06.12 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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