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いしいしんじ

2年前の長編『ポーの話』をさらに難解にした感じでした。ほんとうは難解で片付けるのではなく想像力を駆使して読む話といったほうがいいのかもしれません。右脳型小説なのでミステリーのようにつじつまを追いかけようとするとかなり疲れます。
大きく3つの時代と場所が描かれるのですが、よくある連作というようなものではないので、安直に同じ人がでてきたりはしません。白いものや虹色の鯉、コポコポと湧く水など共通するものがないわけではないのですが、それが確実につながるかというとそうでもない。時空を超えた生まれ変わりであったり輪廻のような連なりとでも言えばいいのでしょうか。輪廻よりもさらに漠然としたもので、同じものを違う視点で見ているようでもあるし、形があるようでない、物自体さえもを否定しているようでもあります。
つながるはずのものがつながっていくという意味では『2001年宇宙の旅』を思い出しもしました。結局何と何がつながっているなんて議論しても仕方がない抽象世界なんだと思います。これもひとつの宇宙といっていいのかもしれません。水好きにとっては自分自身さえも形をなくし溶けていくような不思議な気分を味わえる小説です。すべてが水でつながる心地よさがあります。こういう小説はありそうでないのかもしれないです。

[本映画▼▼▼▼▽大盛]
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2007.05.13 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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