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ジョルジュ・ペレック(塩塚秀一郎訳)

ビール醸造で成功をしたヘルマン・ラフケの美術コレクションの成り立ちをいろいろな記録から調べ伝える話。物語というよりも一見取材記録に近い印象を受ける。
美術自体が事実の模写であるのに、それを美術愛好家の陳列室という絵の中に入れ込んでしまう。そもそもヘルマン・ラケルの蒐集した絵の価値も気になる。
この物語で語られる絵描きや絵画の名前が妙にリアルであり胡散臭くもある。知っている名前も多く出ているし、読みながら辞典で調べると確かに事実に基づいているものも。
でも、小説は元来空想なのだから、この本が事実である必要はないとも言える。リアリティと真実の狭間におかれたような妙な気分になってくる。読んでいるうちに真偽それぞれに対し何を期待しているにかさえもわからなくなってくる。
と、まあややこしい小説です。いったにどこまでが本当なのか、疑うべきなのか信じるべきなのか。幾重にも重なる形の違うほんものとにせものが混在した入れ子の中に放り込まれたような気分です。

[本▼▼▼▼▽]
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2007.03.18 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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