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ティム・ハーフォード (遠藤真美訳)

読み始めてすぐに、経済学というよりも、心理学であったり、関係学といったほうに近い印象を持ちました。
価格に鈍感な人をターゲットとして重視し、彼らに客離れを起こさせないことの重要性と難しさのあたりはとても興味深い話です。高い商品よりも安い商品のほうに製造コストをかけている不自然な現実。これは、高い単行本で収益を得て、易い文庫本の出版に費用を当てるようなことがあらゆる商品で行われているとのこと。
結局、価格に執着する顧客は結局顧客と思われていないというのは経済学における現実であり王道なんですね。価格に無頓着な人に頼って市場経済は回っているわけです。価格にこだわる顧客になぜ安物の印象を持たせるようなことをするのかということのからくりも解けました。
アマゾンのクッキーをつかった個別価格表示や有機食品販売を例にした店別価格差よりも店内価格差の大切さなども目から鱗の話でした。
効率性と公平性の関係とそれを考える上での前提のない外部性価値(政府による課金や補助金など)の問題、非効率を是正するために平均費用よりも限界費用を注視するという考え方、取引の前提になる相互の内部情報を公開することの意味、政府と市場のそれぞれの価値など、日常生活で気づかないままいたことの多いこと多いこと。
経済学とは、誰が、何を、どのような理由で手に入れるかを知るための学問(161)という一文が最初感じた経済学の印象をみごとに言い当ててくれました。フォン・ノイマンのゲーム理論が経済学において重要な意味を持つこともよくわかりました。ゲームとは相手の行動に対する予測がみずからの意思決定に影響を与えるあらゆる活動という定義も腑に落ちます。ポーカーが経済に近いというたとえもなるほどと思わせます。  BOOK45
一方、後半のカメルーンや中国、ソビエトなどの例には得るものがあまりありませんでした。自由貿易やグローバリズムをよしとするもので、少々興をそがれる内容でした。
全体を通してみるとアメリカ金融経済バンザイの感が否めなかったのですが、これが世界の現実だと考えればなかなか参考になる本ですね。
話題になった下記の本もほぼ同じようなものらしいです。ただ、こちらはほんとうの経済学者が書いています。

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スティーヴン・レヴィット、 スティーヴン・ダブナー (望月衛訳)

<覚え>
知の挑戦 E.O.ウィルソン
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2007.02.26 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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