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鈴村 和成

牡蠣が好きだ。なんといっても海を取り込んでしまったような自然の味がする。それは子供にはわからない大人の味といってもいいもの。この本を読んで初めて牡蠣が汽水に適するということを知った。海だけでなく川の上流の森の豊かさが大切だったとは。「海のミルク」などと呼ばれるほど滋養あふれる食べ物が、「山の恵み」でもあったことに驚かされる。森の養分が川から海に流れ込み、植物プランクトンが餌となって育つのだそうです。著者は植林の重要性までを説いています。これを聞いて、ますます牡蠣が好きになってしまいました。
最近問題になっているノロウィルスも牡蠣の問題ではなく、調理する人の衛星管理の問題。そもそもウィルス規制などしているのは日本ぐらいで生牡蠣による中毒は自己責任というのが一般の国のありかたなのだとか。大人になったらそれぐらいの覚悟がないとおいしいものなんてたべられないということでしょうか。
本書によると牡蠣の本当の旬は3月。日本人は季節を食する感覚が強いので、牡蠣は寒い冬のものとの先入観が強いようですが、実際には思い違いというのもおもしろい話でした。生食用と加熱用の違いも養殖海域の細菌の数の違いで味自体には違いがないのだとか。
世界に冠たる牡蠣種苗の産地が宮城県の北上川と鳴瀬川河口の海だそうです。生産の拠点は石巻市渡波(わたのは)の万石浦。ここで生産される宮城種が世界中で養殖されるコスモポリタン種。マガキの学名はクラス・オストレア・ギガスで、英名はパシフィックオイスターだそうです。
万石浦が牡蠣の養殖に適するかを解明した今井丈夫先生や牡蠣養殖の父と言われる宮城新昌(沖縄出身)、水上助三郎(岩手出身)の話あたりになると業界ネタのような気がしないでもないけれど、牡蠣好きにとっては参考になる話がけっこうありました。
著者は『日本<汽水>紀行』で2004年日本エッセイスト大賞を受賞したのだそうで、エッセイストとしてもなかなかの力量を持っている方のようです。そこまでの面白みがこの本にあるかどうかは少々疑問ではありますが、素人芸ではないようですね。

[本▼▼▼▽▽大盛]
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2007.01.29 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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