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バーバラ ピム

さえないオフィスで仕事する4人の男女。マーシャ、レティの女性二人は定年間近。エドウィン、ノーマンは彼女たちを送り出す立場ながらも定年までさほど遠くもない年齢。
4人はそれぞれに違う身上を持ちながら、孤独という感情をどこかで共有している。親友でもないのにちょっと気になり、心の隅にあるなにかが共鳴しあう。
孤独を避けるわけでもなく、受け入れるでもなく、老いは少しずつそれぞれの生活に降りてくる。老いに縛られているわけでもなく、あるときは向かい合い、あるときは思い出しもせず時間が流れていく。
書評等にもあるように、著者の目線は辛辣といえるほど皮肉っぽいところがあります。登場人物の考えることも同様。
ただ、それはしっかりと生きていこうとする思いを裏付けるようであり、同僚への本当のやさしさであるようにも思えます。表立って口にすることのない孤独に向き合いながら、ささやかな生きがいを認め共有しているかのように。タイトル通り、四重奏の独立した音色とハーモニーに似た豊かな重なりを感じる小説でした。老境にあるかもしれない豊かさの片鱗を垣間見たようです。
若いときに言われる「自立」は老後にも必要なのかもしれないとあらためて思い至りました。

[本▼▼▼▼▽]
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2007.01.14 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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