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コニー・ウィリス(大森望訳)

コニー・ウィリスは『犬は勘定に入れません』も『ドゥームズデイ・ブック』も結局読まず仕舞いで、この『最後のウィネベーゴ』が初体験です。SFというジャンルはあまり得意ではないので、とっつきにくいのではと恐る恐るページをめくり始めました。
読んでみると、俗に言われるサイエンスだけがすべてのSFとは少し異なり、コメディであったり、ヒューマンドラマであったりと読む前とかなり印象が変わりました。SFという設定はあまり重要な問題ではないようです。コニー・ウィリスの人気はこの人間臭さにあるのかなと納得しました。
それぞれに異なったおもしろさはあるのですが、個人的にはなんといっても『最後のウィネベーゴ』が最高。この短編集にこれがなかったらもっと読みきり小説のイメージに近いまま終わってしまったかもしれないですね。
『最後のウィネベーゴ』は犬やジャッカルが絶滅する時代なので近未来というば近未来なのですが、特別に未来を意識させる小道具や文言が出てこないので現代小説といってもいいぐらいです。作者、翻訳者が違うような気さえしました。
ウィネベーゴ(RV車)、アヴァバン(飼犬)、アイゼンシュタット(フィルム・カメラ)、アンブラー老夫婦、ジャッカルなどの消え行くものへの惜別を感じさせるようなトーンが余韻を残します。フィルム・カメラの存在がきいているのも私好みでした。
奇想コレクションは『ふたりジャネット』、『願い星、叶い星』、『輝く断片』、『どんがらがん』などを読みましたが、『最後のウィネベーゴ』が一番体質にあっているかもしれません。
『ボートの三人男-犬は勘定に入れません』が大好きなものとしては、『犬は勘定に入れません』がどんな話になっているのかますます楽しみになってきました。

[本▼▼▼▼▽]
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2007.01.07 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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