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バベルの犬

キャロリン パークハースト

ある日、愛する伴侶が裏庭にあるリンゴの木から落ちて、事故死だと言われたらどうするだろうか。
そして、その瞬間を見ていたのは愛犬だけだったとした。

主人公で言語学者のポールはどうしてもその理由を知りたい。
普通の人なら誰しもそう思うだろう。
そして、レクシーとの出会いから死にいたるまで記憶をたどる一方、愛犬のローライへ人間の言葉をしゃべらせようとする生活が始まる。
もちろん友人たちの目には、奥さんをなくしたことによるショック状態にあるように映る。

この小説はミステリ-のようであり、愛情物語であり、サスペンスであるようなちょっと奇妙な話です。
作者がどうしてこんな話を思いついたのかが一番の謎かも。
レクシーのつくる仮面の話、ケルト十字法というタロット占いをする霊感ヘルプラインのレディ・アラベルとの出会い、ブルックリンの犬殺しで投獄されているウェルデン・ホリスとの文通、動物を損傷するカルト集団のレモの訪問...奇妙な人が次々に現れます。

読み終わると、人を愛せることの美しさと、悲しみが癒されたあとのやすらぎのようなものを感じます。
これはなかなか不思議な充実感です。
装丁からはかけ離れた内容でしたが、おもしろい小説でした。
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2005.01.16 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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