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ポール・オースター(柴田元幸)

死が間近にせまったへなちょこ詩人のウィリー・G・クリスマス。彼の飼い犬のミスター・ボーンズはなぜは人の言葉を理解する。一方通行の会話のままにウィリーの死は訪れ、野良犬一匹の放浪が始まる。
犬が主人公の小説というとダン・ローズの『ティモレオン』を思い出しますが、あちらよりソフトで読みやすいものの目線が似てるところもあります。
ウィリー・G・クリスマスとミスター・ボーンズは同じコインの裏表にも思えるし、どこまでも決してひとつになることのないメビウスの輪のような関係にも思える。間違いないのは、犬と人間に限定された関係ではないということ。ずれが前提でありながらも補完し合う何かと何か。
「ティンブクトゥ」というのはアフリカ西部の地名なのだとか。「どこか遠いところ」をあらわすものでもあるそうです。遠いのにつながりが途切れることがない大切なところ(もの)なのかもしれません。なにもかもをゆだね心から落ち着けるところ。
物語のすべてがメタファのような小説でした、何のメタファかわからずじまいでしたが。
自分がミスター・ボーンズなら、ウィリー・G・クリスマスは何だろう。あるいはその逆だったら。そんなことを思いながら読み終えました。
堀江敏幸氏のお勧め本は軽くて深い一冊でした。表紙はちょっと可愛すぎかな。

[本▼▼▼▽▽特盛]
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2006.12.05 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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